星宮とと+TEMPLIMEによる『skycave』制作秘話 ダンスチャート1位/同人即売会「M3」で30分で即完した話題作について語る

デジタルアーティスト・星宮ととと音楽ユニット・TEMPLIMEによる新作EP『skycave』が配信リリース。4月24日に東京流通センターで開催された音系・メディアミックス同人即売会「M3 2022春」で、200枚限定の手作りCDが30分足らずで即完した話題作だ。マスタリングは新進気鋭のプロデューサー・SOZEN OTSUBOが担当している。

iTunesでのダウンロード販売(価格は1500円)のほか、Spotify、Apple Musicなど各音楽ストリーミングサービスでの配信もスタート。Bandcampでは、24bit/96kHzのハイレゾ音源の販売、そしてiTunesランキング ダンスチャートで見事1位を獲得。

今回は、『skycave』はどのようにして生まれたのか?TEMPLIME楽曲の作詞・作編曲を手掛けるKBSNKと、歌唱やアートディレクションを担当する星宮ととに話を聞いた。

編集:森山ド・ロ




──わずか一週間で作られた「skycave」、制作の経緯は何だったんですか?

星宮:こんな短期間で作ったのは本当に初めてだったね!M3は4月末なのに、月頭で急に作りたい衝動が湧いたんだよね。

KBSNK: 制作はきっかり一週間だったよね。歌を録音して編曲してCDを焼いて……パッケージまで。材料を集めて、自作スタンプも作って……という全部含めて一週間だった。

星宮:そう!スタンプはカボス君が、印刷した文字をカッターで自力で掘ってたね!すごいアナログというか、力技というか(笑)。

KBSNK: 意外と細かい作業得意かも。前作「TIMESURF」とか「HYOJYO」とかは一つテーマがあってそれに合った曲を作っていくやり方だったけど、今回は割と自由に好きな曲を作るっていう感じだったね。

星宮:そうだね!TIMESURFはロケにも行って大変だった思い出!一曲目のskycaveは2stepだけど、3曲めのtiredって曲では急にバンド調になって、ジャンルに囚われず自由に作ってる印象があった。全曲ジャンルが違うのになんとな~くカボス君が作ったってわかるんだよね!

──二人のお気に入りの曲は?

星宮: ぼくは、skycaveかな。1曲目からいつもの星宮とととかなり違う歌い方だけど何回も声質を変えて録音して、カボスくんに選んでもらうみたいなやり方でこの声質になったよね。新しい自分を見つけられた感じが楽しかった!

KBSNK: 結構迷ってたよね。最初は星宮ととらしい可愛い系の声で歌ってみて。でもなんかしっくりこない感じが二人ともしたから、ちょっと宇多田ヒカルぽくしようかとか、あと中村佳穂とかm-floを聴いてちょっと真似したりしたね。

星宮:そう!カボス君が好きな曲とかリファレンスの曲とかを聴いて、その直後に歌うっていうのをよくするよね。オケはまだ完成してない状態で来るから、どういうノリで歌っていいかっていうのを想像で補わないといけないから。

KBSNK: 最初はコードとドラムの簡単なパターンとあとベースぐらいしか入ってなくて。最初からdemoを作り込んでやる人もいると思うんだけど、自分は飽きちゃうから最終的に変えたくなる。自分の曲をリミックスみたいに編曲していくイメージだね。

星宮:カボス君はどの曲がお気に入り?

KBSNK: yawnkatかなぁ。歌と楽器のバランスがよくできたと思う。

──曲によって歌い方が違う理由は?

星宮:一週間で作ってるので、歌を1日で覚えて、収録する期間は1日、2日だったんですよ。毎日いっぱい歌ったので、喉が少し枯れて最後に録った3曲目の「tired」という曲は思ってたよりもやさぐれた感じになりました(笑)全体的に今回はちょっと声も低めかな?

KBSNK: 今までに全然ない感じの曲だよね。あんな激しい曲。

星宮:この際「星宮とと像」をもう破壊してやろうみたいな。大丈夫?ってすごい言われたんですけど……。

KBSNK: 結果的に振れ幅が大きくていいEPになったなーって感じだね。

星宮: 前作の「HYOJYO」よりも「表情」だよね(笑)。

KBSNK: 毎回みんなを驚かせる要素を入れたいと思ってるので、よかったと思う。

星宮: あとは、ぼくはこの歌い方!っていうのがそこまでないから、ボーカルの色というよりはなるべく曲に沿ったボーカルで歌うって意識だった。曲によって歌い方が全然違うのはそれもあると思うな。あなた色に染められたいみたいな(笑)

KBSNK: 確かにそんな感じするかも。僕の意識としても、歌を引き立たせるアレンジというより、全体が合わさって一つの空気感になるという発想で作ってるかも。個人的にはありがたい。

星宮: シロフォンだったらマレットで音が変わるし、楽器も吹く人で音も変わるし。声の出し方で曲のイメージも変わっていくよね!

KBSNK: 「私、シンガーです!」って感じの歌い方じゃないのは逆に個性だと思う。シンガーとしての像がある場合はその方に合った曲を作らなきゃ!ってなるから、そういう意味では楽曲制作しやすいな。

──一週間の制作スケジュールは?

KBSNK: まず、「yawnkat」は歌ができてたし、「tired」「roly poly」もデモは大体できてた。「skycave」は作詞作曲から全て一週間で作ったね。今回たまたま筆が進んだって感じだから、毎回一週間でやれって言われてもできないと思うけど(笑)。歌録りは本当に1日、2日だった気がする。

星宮: そうそう!初めて聴いた曲を1日で覚えて、その日と次の日に全部録るみたいな。

KBSNK: 全体の編曲も3日ぐらいでやったね。

星宮: 凄すぎる!コンセプトの話も二人で進めていって。まぁ今回は自由にやろうっていう話だけど、表題曲どれにするっていうのとかもね!

KBSNK: 結構並行して考えてたよね。CDのパッケージをどうするかとか、ハンコを作るかとか。全体を同時に考えてる一週間だった気がする。

星宮: 自分たちの場合マネージャーがいないからスケジュール管理も含めて制作をしてたよね。期間的にCDが業者にも頼めない状況だったから、自分たちで作るとしたらどういうのができるかってことを考えながら。

KBSNK: そうだね。でもまあ、一か月かけて作るって言ったら逆にスケジュールを決めていかないとできないから、今回逆にやりやすかった感じはあるかも。絶対にこの一週間で全部作るぞみたいなノリでやったからね。

星宮: そうそう、ノリノリでやったね。この波に乗らないと死ぬ~!みたいな(笑)。

2人による「skycave」楽曲レビュー




──楽曲紹介①: skycave

星宮: これ聞いた時に2stepだしポップスだし、「ネオンライト」のリバイバルみたいな感じなのかなーって感じた。

KBSNK: 出発点はそういう感じだったよね。原点回帰で、「ネオンライト」を好きな人に聴いてほしいって思って。

星宮: 「ネオンライト」が来た時も、最初ぼくの声に合うの?って思ってて。元々の自分のキャラとは違う歌い方にしてけど意外と反響よくて「自由でいいんだ!」ってその時にも思ったかも。最初のEPってカボス君が多分ぼくのことをあまり考えないで自由に曲作ってくれてたみたいな頃だと思うし、そういった自由な方向性で作ってくれて良かった。

KBSNK: そうだね。これは出発点としては、宇多田ヒカルの「Distance」って曲のm-flo Remixがあって、聞いたらすぐ分かると思うんだけど、2stepでストリングス入っててピアノ入ってて、みたいな。参考にしたんだろうなというのが聴いたら分かる気がする。メジャー感みたいなのは意識したよね。コード進行もそんなに難しいことしてないし、歌メロも結構すぐ出てきたものを採用したりしたから、かなりポップな感じが出た気がする。

星宮: TEMPLIMEはクラブ系のイメージだけど、意外とポップス育ちだよね。

KBSNK: 作っていくと結局ポップになっちゃうのはあるね。あとイントロの部分で、最初はカットアップから入るみたいな構成だったんだけど、最初の歌から入るっていうのはストリーミング対策みたいな感じで、曲を飛ばされないための工夫をしたね。

星宮: そこは一緒に考えたね!「イントロ長くない?」みたいな。ぼくはしないけど、今って映画も2倍速で見るみたいな時代だから、最近の曲の聴き方はギターソロも飛ばすらしいし。すぐ歌入らなきゃって思ったから、そういう風にしたよね!

KBSNK: 結果的に反応よかったね。「もう全部アルバムはこういう入りでいいんだよ」って言われてたし。

星宮: ぼくもこっちの入りの方が好き。元のはextendバージョンとして入ってるよね。

KBSNK: extendは、ちゃんと0秒で一拍目が入るほうがDJ 的には嬉しいと思ったから入れたよね。extendって言っときながら20秒しか違わないじゃん、って言われてたけど(笑)。普通に DJで使って欲しいなって思う。

星宮: ポップスだけど、クラブでも受けられるような曲をこれからも書いていきたいという感じ?

KBSNK: そうだね。星宮とと+TEMPLIMEは結構そういう感じかな。たまにバンド曲もやりつつ、基本はDJで使える曲をやりたいかなーと個人的には思う。

──楽曲紹介②: yawnkat

KBSNK: テーマ的には「おうち最高!」みたいな感じで。結局、何やっても自由だよ!っていう。

星宮: ひきこもりの子とか、フリーランスとか在宅で家にいる人?

KBSNK: そうだね。あとはペット視点とか。誰でも当てはまると思う。

星宮: 「曲の導入に環境音を入れたいです!」みたいな話をして、カーテンの音だったりグラスの音だったりを自分で録って、リラックスしている雰囲気を最初に出して歌い始めるみたいな。skycaveは「歌」って感じだったけど、「yawnkat」はちょっと生活感がある感じ。

KBSNK: 幸せムードというか、多幸感ある感じ。パーティーの歓声のサンプルも入れたよね。最後のとこにグラスをカチャン、みたいな。いい感じになった気がする。

星宮: 本当はもっと萌え声で歌うって話だったけど、選ばれたのはこのテイクだったね。

KBSNK: 最初にデモで星宮さんが撮ってくれた歌はもうちょっと星宮ととっぽい感じだったけど、単純に最後の一週間で録ったマイクがいいマイクだったから(笑)。音質が単純に良かったからっていうそういう事情もあるね。

星宮: うん。ノイマン(U87ai)はやっぱ音いいよね!(笑)。実は最近、かわいい声で歌うのに飽きたというかちょっと苦しいのもあって……。

KBSNK: 一生それを続けるのを考えると覚悟がいるよね。

星宮: そうなの。TEMPLIMEとかstargaze shelterとの出会いで、音楽をちゃんと続けたいって思うようになったんだよね。20年後も音楽好きで歌ってたいなーって考えた時に、ずっと可愛いじゃなくてもいいかな。可愛い系もやっていいけど、ちょっと違う路線も考えて今回歌ってたかもしれない。

──楽曲紹介③: tired

星宮: 元々「tired」はカボス君の曲だけどあげるって言ってくれて。キー変えずにオクターブで歌えたのでカボス君の歌も少し入ってるよね!

KBSNK: そうだね。コーラスとして全体的に重ねてる。

星宮: 本当に歌の収録1日、2日でやったので一番最後に録ったね。

KBSNK: 一通り歌って、すごい声がハスキーになってたよね。

星宮: そうそう。でも一番「yawnkat」が喉に来るかな。ウィスパーで歌うのって一番負担かかる!

KBSNK: セカオワの人も言ってた。小声で歌うほうが逆に喉に良くないらしい。

星宮: 「cold tears」歌う時もめっちゃ喉痛かったかも。なんか裏返っちゃうなーみたいな感じ。Tired歌ってる時は思ったより痛くなくて。普通に歌ってもしゃがれてカッコいいみたいな。

KBSNK: 枯れた分だけ割とカッコよくなるからいいよねこういう曲。

星宮: 音楽やるのにキャラってすごい大事だけど、自分は壊したくなるタイプで一つのことをずっと続けられない性格かも。

KBSNK: でもバンドでもすごいロックやってたのに急にシンセいじり出したみたいなのも多いし、別にそれはいいんじゃないかと個人的には思うけど、みんな変えたくなると思う。なんかずっと同じことやってると飽きちゃって、新しい風入れるみたいな感じあるよね。

星宮: そうだね!ぼくも新鮮を感じる事は創作にとって大事な気がする!この曲は、声は東京事変の「サービス」とか矢井田瞳の「アンダンテ」をイメージしているけど、意外と楽器はさわやかだよね!っていうか、バンド曲はカボス君が全部楽器弾いてて凄い。

KBSNK: そうだね。ドラマもスタジオで普通のリハーサルスタジオで、個人練で入れて1時間500円てあるじゃないですか。それで自分でマイクを立てて録ったんだけど、意外といい感じにできたんだよね。あと、ギターも最近真空管アンプと、それにつなぐoxっていうアッテネーターも買ったから、ギターはそれで録っていて、ちょっとアナログ感が出てると思う。ベースも自分で弾いてて、cory wongってアンプのプラグインを使ってる。

星宮: ギターソロなしで2分5秒で終わる激しい曲だから、もしかして変わった曲構成だったりして?

KBSNK: そうだね。ABサビCDサビみたいな変な構成かも。

──楽曲紹介④: roly poly

星宮: 星宮とと+TEMPLIMEのアルバムは、曲の繋ぎ目を考えて作ってるよね。前作の「TIMESURF」とか「HYOJYO」は統一感があったと思う。今回は、全部違うジャンルの曲だったから、統一感を出すのは難しかった。だから「tiredの激しい音で近くにあったパソコンが壊れて、深夜それが勝手に動き出す」みたいなストーリーを作ったよね。それが伝わるかわからないけど(笑)

KBSNK: 歌詞が変だから、なんかインパクトあるよね。何言ってんだみたいな(笑)。

星宮:連想しない単語を二人で頭空っぽで考えたね(笑)。カボス君はここまでマヌケな歌詞は書けなさそう。

KBSNK: そうだね。自分だけだと書けないから新鮮だった。ベースの音作りに関してはMoogのmatriarchを使ってて、モジュラーシンセみたいな独特な音がするよね。もちゃもちゃした感じ…なんて言えばいいんだろうね。

星宮: それ、プラグインと違ってその時の温度で変わるんでしょ、真空管って。

KBSNK: そうそう。ピッチもすぐ変わっちゃうから、いちいちチューナー見てちゃんとチューニングしないといけないんだよね。

星宮: 本当、生き物だよね。

KBSNK: 毎回同じ音が出るわけじゃないから毎回違う音が出るのはすごい面白いなーって感じ。

星宮: アナログシンセの音ってさ、スピーカーで聴くといい感じだよね。

KBSNK: なんか太い音するよね。この曲、音としては結構良くなったと思う。歌詞意味ないけど、面白い感じになったかなって。

星宮: おもしろミュージックだけど音は良質、みたいなところが自分は好き。

KBSNK: 最後のなんかごちゃごちゃするところは結構頑張った。おふざけではあるけど、ちゃんと作ってる感じ。

星宮: 音数少ないのもあると思うんだけど、すごい分厚い曲だなって感じよかった。もっとMoog使って下さい!

KBSNK: やっぱ一週間だからちょっと怖くてあんま使えなかったね。この音ちょっと変えたいと言われてプラグインだとすぐできるんだけど、アナログだと同じ音が出せないから。 でもこれからはもっと使っていきたいね。

──楽曲紹介⑤: cold tears(original)

星宮: これめっちゃ好き!自分は「cold tears」よりこっちの方が圧倒的に好き。ディスコとか体験してないけど、こういうのって聴いてて楽しいよね。

KBSNK: 80年代ぽいフューチャーファンクみたいなイメージで作ったら、踊れる感じになった。

星宮: 歌が下手なところも一曲の部分でカバーしてくれるっていうか。なんかそういう応援したくなるような感じだったけど。

KBSNK: そんなに下手じゃないけどね。でもアイドル感あるかも。これ、NOSTALOOKさんのアニメに合いそうだよね。

星宮: それね!好きなアニメーターさんだから、いつかお願いしたい…。あとこれプラグインと思えない結構いい感じのサウンドだよね。雰囲気も本物(アナログ)っぽい。カセットみたいな。

KBSNK: ピッチを上げてる気がする。全楽器を15セントぐらい上げてるから、古めかしい感じになるので、それをたまにやりたいなーって感じだね。歌的には、やっぱり喉がつらかった?

星宮: ほんとつらくてこれで全部出ないよって泣いた思い出がある。

KBSNK: 高いからね。

星宮: ぼくそんなに高い声出ないから、ウィスパーでしか出なくて、ちょっとごめんって思いながら歌った。TEMPLIMEの昔の曲ってすごい高低差あるよね。

KBSNK: 前は自分で歌ってちょうどいい歌を作って、そのままキー上げて渡すみたいな感じだったからね。裏声の部分がすごい高くなっちゃうんだよね。

星宮: たぶんぼくがそれは歌を上手くなるべきだと分かってるので、時々作っていじめてください。

KBSNK: そうだね。鍛えていきましょう。

──活動を振り返って

星宮: 活動始めて3年になるじゃないですか。結構あっという間に終わったと思うんだけど、3年後はどういう風になってたいっていうのある?

KBSNK: 新しいことをやりたいっていう気持ちがまだあったらいいなって気はしてるよね。でも3年後も全く同じような活動をしてたら怖いなぁと……。個人の活動でもうちょっと大きな案件をもらえるように頑張ります。

星宮: ぼくも色々悩んでて、ライブをしたい気持ちはあるけど、今の時代結構難しかったりするから。自分が4、5人に増えることはできないから、思いついたことをパパッとできないのでどうしようみたいな。

KBSNK: 作りたいものがだんだん壮大になってきて、他のクリエイターさんの協力がないと作れなかったりするしね。他に悩みあったりする?

星宮: バーチャルって先入観がなかったらもっと聞いてくれる人がいるのかもしれない、ってとこかなぁ……。

KBSNK: 人によっては、アニメっぽいキャラのジャケってだけで避けちゃうみたいな人もいそうだよね。でも、バーチャルのブームがあったからここまで何か聞いてもらえてるのもあるから、それは本当にありがたいと思う。

星宮: そうだね!今まで応援してくれる人のおかげでここまで来れてるし、本当にありがたい。だけどこれからもっと大きくなって、音楽好きな一般人にも、聴いてもらえるように頑張りたい。まだまだ応援しつづけててくれると嬉しい。

KBSNK: そうだね。音楽の入り口がテレビで流れてる邦楽だったり、スティービーワンダーみたいな王道ポップスだったりしたので、やっぱりポップスを作りたいって意識が強いのかも。キャラクター性を入口として聴いてもらえるのは本当に嬉しいけど、純粋に音楽として聴いてもらえるように頑張らなきゃなぁという気持ち。

星宮: いい曲をいっぱい作りたいね。時代やトレンドに媚びすぎないっていうか。自分達の好きなことにプラスして、新しいこと取り入れるみたいな。

KBSNK: そうだね。ファンのみんなのおかげでここまで来てるんだけど、毎回いい意味で裏切ったりしていきたい。毎回違うことやりたいね。一時期、「ネオンライトっぽい曲」って発注が多すぎて、逆にも遅い曲しか作らないみたいなあったけど(笑)。「skycave」はもう一周して、こういうのやってみようみたいな感じで。元々こういう曲好きだからね。

──インディーズ志向について

星宮: 自分達のスタンスとしては、なるべく自分でやるみたいなところが強いじゃないですか。日本だとインディーズってあんまりまだ強くないコミュニティーだと思うけど、そこで自分たちは頑張っていきたいっていうのはあります。

KBSNK: そうだね。やっぱり日本の普通の人が聞くのは結構メジャーな曲だよね。ちゃんとトップチャートに入ってる、事務所に所属してるアーティストの曲を聴いてると思う。そこに入るそこに自分達の曲が入るぐらいのレベルになれたら、知ってもらえるきっかけがもっと増えると思う。

星宮: 今の時代セルフプロデュースする人がすごく増えたし、Tunecoreみたいな配信サービスが多くなってる時代なので事務所などに所属しなくてもできることが増えてきてると思う。やっぱり自分はひきこもりだし、人とのかかわりは最小限にしたい気持ちもあるのでこういったサービスがもっと出てきたらうれしい!インディーズで、もっと上に行きたいって気持ちもあるし、そういう人も多いと思う。今回のこの対談も、一人で作ってる宅録の人に希望や、参考になるような情報を出したいなーっていうのがあるよね。

KBSNK: そうだね。たくさん聞いてほしい。結構ウェルカムなので。

星宮: 歌を作れるチームの人ってあまりいないと思うから、コミュニティとして盛りあげたいっていうのあるよね。海外のインディー文化ってすごい強いじゃないですか。それこそ全然メジャーぐらい強い人がいると思うんだけど、日本ってそんなにいない気がする。

KBSNK: 行けるとこまで行きたい、みたいなのは自分的には思ってる。みんなで頑張っていきましょうという感じですよ。

星宮: そうそう!自分の場合は少しイラストも描いていたりして、最近インディーのアニメにも興味があるので、歌とか音楽だけにかかわらず色々なかたとコラボしたいなって思ってる。

KBSNK: 最近は結構フリーで活動しているイラストとかアニメの人っているんだなと印象的だったので、関わり合っていけたらいいね。

──おわりに

星宮: もう半年終わりそうだけど、残りの半年もちゃんとリリースして頑張ります!

KBSNK: そうだね。

星宮: 年に2回はリリースするってのもやっぱ目標にしてるじゃないですか。だからTwitterとかYouTubeも登録して見張ってて欲しい。インスタグラムもこれから使うかも。

KBSNK: そうだね。忘れられちゃうからね。Twitterでもちゃんと告知とかしていけたらと思うので、フォロー・チャンネル登録などしてもらえたら嬉しいです。

星宮: あと「skycave」リミックス、楽しみにしてます!

KBSNK: #skycave_remixでお待ちしてますので、みんな作ってね!

星宮: それではまた会いましょう!バイバイ!

「skycave」グッズsuzuriから好評発売中



星宮とと+TEMPLIMEによる『skycave』制作秘話 ダンスチャート1位/同人即売会「M3」で30分で即完した話題作について語る

■グッズはこちらから
https://suzuri.jp/hoshimiya_toto

■星宮とと+TEMPLIME / 「skycave」 配信URL
https://ffm.to/skycave

ネバースリープ編集部 / NEVER SLEEP